カモメ目線の快晴なる日々

Sunny day everything's going my way.

不倫の末、子連れ彼女と結婚。そして養子縁組に迎えた話

私が初婚を迎えたのは39歳の時です。
独身の私と10年ほど付き合っていた現在の妻は、既婚者でした。そう俗にいう「不倫」ですね。彼女には10歳のお姉ちゃんと8歳の弟君がいましたが、私もそれを承諾して付き合っていました。もちろん最初から知っていたわけではありませんが、付き合った後に打ち明けられた感じです。
この子ども達の存在は小さい時から知っていましたが、子ども達が私の存在を知ったのは私が結婚を決意した後でした。
それまで結婚など考えたこともなかったし、自分の両親が別居していたこともあってか結婚などするものじゃないと。周りを見渡しても結婚して幸せになっている人を見たことがありませんでした。このままずっと現状維持みたいな、そんなふんわりした空気がありました。
しかし、なぜか40歳目前になると老後を想像してくるのですね。この先50歳、60歳と現状のままでよいのかとか、一人でいることが怖くなってきたんです。
そんなことを考えていると、人生の苦楽を一緒に共有したいと心の底から思い始めたのですね。そっからは早かった。

自分と同じ血が通っていない「他人の子ども」を愛することがでるだろうか

ただ、私にとって子ども達も一緒に受け入れるのは自然な流れというか、当たり前なところがあったのですが、周りの友人や同僚からは「すごいね!がんばって」とか、「他人の子にお金なんて使いたくない!」とか、「これから大変だぞ、子育ては!」など、批判的なことと応援の言葉はもらうのですが、そこに賛同の言葉はありませんでした。
もっともなことではあります。私は子どもが好きですが、すべての他人の子どもを愛することはできません。

結婚をする決意をしてからはまず、彼女の子ども達と距離を縮めながら本当に一緒に暮らしを共にしていけるのか。「この子達なら一緒に住んでも大丈夫」と思えるまで何度も自問自答しながらコミニケーションをはかります。

勿論コミニケーションの中で確認していたのは私だけではありません。子ども達も私が父親の代わりとして相応しい人なのかを見極めていたのだと感じました。

事細かに何が嫌だとか何がいいねとかではなく、共に生活するイメージができるかどうかだと私は思います。子ども達だって何が正しいかなんてわからないでしょうし言葉では何と表現してよいかわかりませんが、フィーリングといいましょうか、感覚的にいけそうだね!っという前向きな思考でした。当然不安はつきものですが、その不安よりも勝っていたのは「一緒に生活を共有したい」いわゆる、お互いに「幸せになりたい」という思いだけでした。

結婚届と同時に養子縁組届をした

一口に養子縁組といっても普通養子縁組と特別養子縁組があります。
この二つの制度は簡単にいうと「実の親と法的に繋がりを持つか否か」のちがいで、私たちの場合は普通養子縁組の届け出をしました。実の親とも法的には縁を切ってはいないということです。
妻は実の親と法的に縁をきる特別養子縁組に拘っていたようでしたが、私は子どもたちの実親であるのだから、そこまでしなくてもという思いはありました。ただ、特別養子縁組の条件には子どもの年齢に6歳以下の制限があり、当時の子どもの年齢は、お姉ちゃんが9歳、弟君が7歳と条件にあわずで普通養子縁組の登記をすることになりました。
将来、実親との関係は相続とかの話で法的権利が普通養子縁組で絡んでくると思いますが、それはもう子供たち本人が判断してもらう他ありませんし。

 

まとめ

付き合っていた彼女の連れ子を養子縁組に迎えるまでのお話でしたが、私の経験上、他人の子どもを受け入れられるかは、お互い一緒に生きていくうえで、自然と会話が生まれ、コミニケーションが違和感なくとれていけるか、未来を一緒に想像できるかだと思います。勿論、子ども達にもそれは言えることかもしれません。相手を思いやれることが思い返され、よい関係が構築され、気づいた時には子ども達を愛しているのです。
親子のくちケンカやいがみ合いは日常茶飯事ですけど。

 

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